2011年7月10日日曜日

「わたしのせいじゃありません!」

本国からケニアを経由して某国に出張していた本社のVIPが、パリに帰るためにまたナイロビでトランジットするとかで、数時間の待ち時間に付き合うために夫が昨日の夜、空港に行ってました。ゲート内のラウンジでVIPと一緒に待っていたところ、パリ行の便の出発が遅れるとのこと(ナイロビ着も遅れたんですけどね)。でも、待てとも待てどもアナウンスすらなくて、全然時間の見通しがたたず。しかもゲートを入ったところにあるウエイティングホールには300人が水もなく、椅子も全員分ない、空調もない場所でひしめいていたようで、様子はさながら難民キャンプ。泣き叫ぶ赤ちゃん、地上職員に怒鳴る人、深夜で疲労と眠気が襲います。業を煮やした夫が
「アナウンスが全然ないけど、いつ出発するの?」
と聞いたら、女性職員が
「なるべく早く」
と答えたので、具体的な目安を教えて欲しい、と食い下がったら
「わからないってば!遅れたのだってわたしのせいじゃないし!!」
と逆ギレされたそうです。彼女個人のせいじゃないのは当たり前だけど、その航空界社の一員としてやはり責任を感じるべきなのでは...?と、夫は開いた口が塞がらなかったそうです。

思い起こしてみると、この「わたしのせいじゃない」というメンタリティー、ケニア人に広く根付いていて、これこそがこの国のサービスを劣悪にしています。レストランで料理が出てくるのが遅くても、ウエイターは「僕が料理してるわけじゃないから僕のせいじゃない」と言いたげだし、ネット回線が切れてもカスタマーサービスの女性は「私はエンジニアじゃないから復旧に時間がかかるのは私のせいじゃない」と言いたげ。日本の半分でも連帯責任の精神があればよかったのに。

それにしても、私たちがパリに行ったときも飛行機が大幅に遅れて、ウェイティングホールにすし詰め状態でした。地上職員はしれっとした顔で何のアナウンスもなく突っ立っていて本当に腹が立ちましたが、あの航空会社にしてみれば日常茶飯事過ぎて謝る必然性も感じない程麻痺してるんでしょうね。

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