2012年6月22日金曜日

ここで会ったが百年目

一年以上に渡って、5万円(ケニアでは大金です!)をちょろまかして、今年の2月にクビにしたドライバーM。電話が来てもSMSが来ても、一切返事をしなかった夫と私ですが、近所のマダムが「○○周辺で目撃した!」とか情報をくれていました。

そして、今日、Mを目撃してしまいました。

しかも、うちのマンションのゲートの前で。私が買物から帰ってきたときに、入れ違いでゲートの前に止まっていた車が発車するところでした。窓が開いていて、運転席に乗っていたのがMだったんです。向こうもこちらに気がついたと思います。一目で見ればウチの車だってわかりますからね。

そして、そして、ゲートの内側ではめめちゃんが遊んでいました。

ナニーさんに聞いたら、Mは今タクシードライバーをしていてお客さんを近所まで乗せて来たのでちょっと立ち寄ったとのこと。ゲート内には入らなかったけど、外にいた庭師と話したり、めめちゃんを見て「大きくなったなー」とビックリしていたとのこと。

ナニーさんにどうして追い返さなかったのかとか、どうして口を利いたのかとか私には責めることができませんでした。私たちにとってドライバーMは、窃盗をはたらいた上に、脅しまでしたろくでもない人ですが、結局ここの使用人(メイド、ナニー、庭師、警備員)にはそういう認識が欠けていて、ただ「前に働いていた人が様子を見に来て、懐かしかった」くらいに思っているんでしょうね。今回は偶然わたしが戻って来たから良かったものの、これまでもあったかもしれないしこれからもあるかもしれないという危機感が湧いてきました。

と言うわけで、夫に連絡をしまして、今後同様のことがあっても車をゲート前に停めることをさせないで欲しいと書面で管理会社に要請することにしました。そして、夫の職場でドライバーとして働いているMの従兄弟を通じて、本人に「今後、マンションに行って、めめちゃんに話しかけるようなことがあれば即警察に連絡をする」と言ってもらうことにしました。

M本人は(もともと軽卒で浅はかな人なので)軽い気持ちで立ち寄ったと思うのですが、色々されたこちらとしては良い気分はしません。特に、めめちゃんに近づかれることが単に危機としか思えません。もしも今日Mと入れ違いでなければ、車を降りていってMを引っ叩くくらいしたかもしれません。次回はただじゃ帰さないぞ、と息巻きつつ次回が無いことを願うばかりです。

ここは、私からもナニーさんにきちんと説明しなければ...。


2 件のコメント:

  1. 周囲の人が危険(かもしれない)っていう状況、日本の日常ではかなり稀ですね。

    安全な国に生まれたという認識も浅く、当たり前にそうやって生きられる日本の風土と人に感謝したいです。

    あと、気付きを与えてくれるBeniブログにも感謝です。

    最近、日本でも通り魔や愉快犯が増えてきているけれどね。

    自分の利益を確保するための殺意って、どうやったら生まれるのかな~??

    一生、分かりたくない感情です。

    元ドライバーMや、天候、テロ等、様々な危険に曝されて生きるエマ一家の幸福を、強く強く日本の地より常にお祈り申し上げております!!!!!

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    1. ひろくん
      日本は何だかんだで世界的にまだまだ穏やかな国ですよね。
      ケニアでも今までは、個人をターゲットにしたカージャック、強盗、ひったくりなどに気をつければよくて、そういうジャンルの犯罪ではまだヨハネスブルクやリオデジャネイロのほうが危ないという慰め(?)がありました。でも、今はいつどこでテロがおこるかわからないという不安が日常的につきまとうようになってしまいました。
      ネットで垣間見ることができるひろくんのたおやかな生活に癒されてます!

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