2010年10月19日火曜日

我が家の買物改革

我が家のメイドとドライバーは昼食をうちで取ります。
雇い始めたときにパンと牛乳と紅茶と卵は自由に使っていい、と
話しておきましたが最近はウガリ用の粉も用意しています。実際は
ウガリだけ食べるわけにもいかないのでトマトとタマネギも料理して
2人は適宜食事を取っているようでした。


先日、メイドが帰宅した後で、その日は夕飯のおかずに魚を用意して
くれたので、付け合わせに何か作ろうと台所に行くと昨日まであったはずの
トマトとタマネギが見当たりません。


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メイドに「タマネギとトマト使った?」とSMSを送ると、すぐに折り返し
恐縮しきりの電話がかかってきて


「すみません、マダム(←私)!マダムがトマトとタマネギを使うとは
思ってなかったので...」


いえ、自宅のトマトとタマネギを使うのにメイドに確認するのも変な
話じゃないですか...。


そして続けてメイドが


「実は、ウガリ用の粉も切れてるんです」


と言ったわけです。ウガリ用の粉は私は一度も使ったことがありません。
彼らがどのくらいのタームで一袋(2kg)を消費してるかなんて
気に留めたこともありません。ケニアの家には大抵キッチンの中に
食料庫みたいな物置があって、そこに乾物や室温で保存できる食料を
おけるようになっています。


私は倉庫に入って毎日、何がなくなったか調べているわけじゃないんだから
なくなりそうなものはなくなる前に言って欲しい。


と、伝えました。夫が帰って来てからこの些細な事件を説明したら


「ドライバーMと一緒だ...」


と、唖然としていました。ドライバーMも常にガソリンが切れそうになって
警告灯がついてから「あ!ガソリンがなくなります!!!」と伝えて来る
そうで(助手席からはガソリン残量の表示が見えない)、もうちょっと
余裕を持って伝えてくれれば、焦らないで対処できるのに...といつも
思っていたそうです。


国民性でしょうか。備えずに憂いばっかり、みたいな。




このトマトとタマネギの件をきっかけに、我が家では目下、買物改革が
進んでいます。メイドに作ってほしい大まかなメニューを考えて、
ドライバーとメイドの必要な食料と、定期的に買い足しておくべき物などを
一週間に一度まとめて買う、というもの。


簡単そうなんですけど、私にはとっても難しい新しい習慣です。
買物に便利な東京で、夫と2人で暮らしていたので、その日必要な物は
その日に買えば十分でした。例えば、今日はロールキャベツが食べたいなー
と思ったら仕事の帰りにスーパーでキャベツとひき肉を買おう、と
考えられるのですが、何を作るか分らないけど取りあえずあれもこれも
それも買っておこう、というのが最初はできませんでした。
特に野菜はその都度買った方が美味しいと、今でも思っているんですけどね。


でも考えてみれば、東京と同じことをここでやるのは時間とガソリンの
無駄以外に、安全面でも推奨される問題じゃないのかもしれません。
牛乳がなくなりそうだから、とかでよく徒歩でスーパーにぶらりと行って
妊婦が両手で持てるだけの量の買物をして戻って来ることがあったのですが
そのスーパーへの道だって何があるかわかりません。今まで物騒な目に
遭わなかったのがただ単に運が良かっただけで、次にはひったくられたり
するかもしれません。それは、お金を持って無駄に出歩く回数が減れば
危険に遭遇する確率も減ると言うもの。たかが卵を買いに行っただけ
なのに、道端で陣痛が来るのも何だか格好悪いし...。


そういうわけで、改革進行中です。







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