2012年4月6日金曜日

ソマリアの自爆テロで

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120405-00000019-cnn-int

いつもなら、またソマリアでテロか〜、と思って直ぐに忘れるようなニュース。悲しいですが、ケニアでもソマリアでも自爆テロはもう日常の一部になっているような感があります。

今回のテロで負傷したあるソマリア人ジャーナリストがいました。彼を隣国ジブチにあるフランス軍基地の医療施設に搬送できないかと言う話がありました。昨日から夫はずっと電話やメールで誰かと連絡を取り合って、交渉やら調整を進めていたようです。ところが、脚の負傷と共に全身の火傷があまりに酷く、軍の病院でも対処しきれず、そしてナイロビ市内の病院の医療施設でもそこまで高度な治療が出来ないということがわかりました。残された選択肢は、南アフリカかヨーロッパへの搬送しかありません。しかし南アはビザが複雑すぎて入国そのものが難しいと言われてしまいました。一方、ヨーロッパに搬送するには時間がかかり過ぎて、運搬途中で彼が亡くなってしまう危険性があります。そして、あまりに莫大な費用を一体誰が出すのか、という現実的な問題も。

ジブチに運べないと知った時点で夫たちに出来る範疇外のことになってしまったのですが、それでも暫くは本社にメールを書いたり、同業他社の駐在員と話したり、何とか助けられないかとみんなで奔走したようです。でも、ある時点で「もう、ダメだ」と言って、パソコンに向かうことをやめてしまった夫。暫く床の上に仰向けになって呆然としていました。

一人の命を救うことの難しさ。それに対してあまりにあっけなく多くの人が殺される毎日。これもアフリカなんだと、そしてそういう世界が私の住む世界と紙一重に存在しているんだと、今日改めて思い知らされました。


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