2012年4月3日火曜日

気仙沼へ


日本滞在のことを全然書いていませんでした。

東日本大震災から一年という節目を日本で迎えられたのは、私にとっても大きな意味がありました。

去年の震災直後は、日本にいない自分を責めていました。同じ日本人なのに私は高みの見物をしているようで、そして遠くにいることで何も力になれなくて。特に、父の故郷が気仙沼ということもあり、どんな思いで東京の親戚が、そして気仙沼の親戚が安否がわかるまでの日々を過ごしたのかと思うと、私だけ遠くで震災が文字通り別の世界で起きたような場所にいてることに苛立を覚えました。

そんなこともあって、今回の日本滞在中に気仙沼へ行ってきました。

夫は日本に住んでいた時にかなりあちこちを旅行したのですが、東北だけはどういうわけか縁が無く、いつか東北にいきたいなあ、と言って日本を去ったのですがまさかこんな形で東北を訪れることになろうとは。

親戚には、奇跡的に家が無事だった人も、津波の後の火災で家が焼失した人も、床上浸水だった人も、いろいろだったようです。寒い夜、電気も電話も通じず、余震に襲われながら、恐怖と闘ったのかと思うと、東北の人たちの我慢強さに感服せずにはいられません。

帰りの電車まで時間があったので、気仙沼市内と隣の陸前高田を車で案内してもらいました。復興復興とメディアではさかんに報じられていましたが、一年経ってやっと瓦礫が片付いただけ、と言うのが私の率直な感想でした。

寒かったし遠かったし赤ちゃん連れでしたが、意を決して行ってよかったと思いました。ほとんど通訳もしなかったのに、辛抱強く付き合ってくれた夫には感謝感謝です。





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