新しいドライバーのSさんは近所の人のドライバーPさんからの紹介です。Pさんはいつもにこにこしたいい人で、めめちゃんのことをとてもよく可愛がってくれます。他の家のドライバーってどうして良く見えるんだろうな〜、不思議。
さて、先週のある朝、Pさんと話していたら「そう言えば、M(うちが解雇したドライバー)から電話があったよ。二回も!」と言い出すではありませんか。何でも、うちにSさんを紹介したことに対して怒り狂っていて、脅しのようなことも言ったとか。どうしてSさんを紹介したのがPさんだとわかったんでしょうか。
スパイがいる
メイドかもしれない、庭師かもしれない、ガードマンかもしれない、ドライバーかもしれない...疑い始めるときりが無く、暫く疑心暗鬼だった私。めめちゃんを外で遊ばせるときも、会う人会う人にちょっと無愛想になってしまいました。
結局、近所のドライバーの一人がMに電話で話していたことが判明して、その家のマダムが注意してくれました。その日のうちにそのドライバーが私のところにやってきて
「僕はスパイじゃありません。何も知らなかったんです。ただ電話がかかって来て...。Mがそんな大金を盗んでいたのも知りました。」
と、涙目で訴えるんです。そのドライバーだって、内通しようと思っていたわけじゃないと思うんですよね。ただ、Mから突然電話があって、事情を知らないので正直に話しちゃったんでしょう。聞き知ったところによると、Mが具体的にいくら盗んだのか詳しいことを知らない近所のメイド達が、「あんなに若くて気だてのいい人をクビにするなんて可哀想だ。誠心誠意謝ったならまた雇ってあげればいいのに」と話しているそうです。お使いのお釣りをちょろまかしたのとはわけが違うし、そもそも誠心誠意謝ったどころか、私たちは脅されているというのに。これが国民総汚職の根性だ!と夫が激怒。
夫ともうこの件について話すのは止めようということになりました。人の口に戸は建てられないけど、人の噂も75日。私たちが休暇で日本に帰っている間に、ほとぼりが冷めていますように...。
どんな国に行っても、善人の仮面をかぶった《悪人》はいるものですね。疑い出したらキリがないのだけれど、真相を突き詰めたくなるのが人情。結果、身内にスパイがいなかったのはよかったよね~。あまり気落ちしないで、忘れることも大切ですよ♥日本でお待ちしていまーす♡
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